酪農の仕事

めおとファームの酪農日記

扇風機始動

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今日は暑かったですね〜!

自分の所は24度もありましたよ。

 

急に暑くなりすぎです。

まだヒートストレスとまではいかないですが、牛たちも暑いと感じてたようです。

 

夕方は今年初めて扇風機のスイッチを入れました。

 

去年の夏は猛暑で牛も人もツライ思いをしたので、冬の間に扇風機の数を増やしました。

 

牛3頭に大型扇風機1台があたるような形にしました。

大きな牛舎ではないですが全部で36台の大型扇風機があります。

 

これに加えて細霧システムも入れているので、高い効果があります。

 

フル稼働は真夏になってからですが、どうなるか今から楽しみです。

 

去年は夏にやられた感があるので、今年は夏をやっつけてやろうと思っています。

 

さあ、夏よ。

ドンと来い!

 

 

お帰りなさい

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久しぶりに下牧がありました。

2頭とも6月分娩予定です。

 

発育はまずまず。

悪くはないので分娩してからが楽しみです。

 

今から分娩までの管理が大事なので、しっかり飼います。

 

今日は繁殖検診もあり、妊娠鑑定が8頭中6頭プラスでした。

 

まずまずの結果。

このペースだと夏までには種付けがだいたい終わりそうです。

 

最近はモチベーションを上げて仕事してるのでいい結果が出てると思います。

 

もちろん目標はもっと高い場所にあるので、毎日コツコツやっていきます。

 

子牛の人工呼吸器

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子牛の人工呼吸器を購入しました。

 

分娩時に羊水を飲んでしまって、上手に呼吸できない子牛に使うものです。

 

Twitterで使っている方がいて、いいなぁ〜と思い買ってみました。

 

ウチでは産まれた後に自発的に呼吸できない子牛はあまりいないのですが、何かあった時の為の保険としてあった方がよいと判断しました。

 

さっそく使ってみたい気持ちはありますが、本当は使う機会がない方がよいのです。

 

子牛は元気に産まれてくるのが一番!

 

来週には産みそうな初産の子がいるので、今から楽しみです。

 

待ってるよー!

 

乳牛の寿命についての考え方

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酪農を詳しく知らない人から乳牛の寿命について聞かれることがあります。

 

その時は適当に10年くらいと答えたりしているのですが、実際はわからないんです。

 

乳牛を老衰で亡くなるまで飼った事がないから。

 

業界の常識的には、乳牛はたくさん牛乳を出すと病気になったりするから寿命が短くなると考えられてるようです。

 

でも実際はそんな事ありません。

正直長く飼おうと思えば、老衰まで飼えると思います。

 

ただ、飼わないだけです。

それは経営的にプラスにはならず、マイナスにしかならないからです。

 

めおとファームでは5産、6産になると肉として出す事を考えます。

 

分娩した後にどうするか決めます。

 

6産以上になると泌乳能力も低下してきます、そして病気になるリスクも高まります。

 

ウチの環境的に、その年齢が丁度いいのかなと感じています。

 

私は牛が病気になっている姿を見るのが好きではありません。

 

牛たちは常に健康的で生き生きしていてほしいと願っていますし、その為の努力も日々しています。

 

ウチの牛は肉に出ていく時も元気な状態の事が多いです。

 

家畜商さんにも、まだまだ飼えそうじゃんと言われたりもします。

 

そんな元気な状態の牛たちを送り出すのはツライ気持ちもあるのですが、ボロボロになった牛を見送るよりもずっといいと思っています。

 

病気がちでツライ思いをしながら長生きするよりも、短くても不安のない状態で生きられた方がいい。

 

私のエゴかもしれませんが、今はそれでいいと思っています。

 

平和な日々

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世間はコロナウイルスが終息する気配もなく、ついに私の県も緊急事態宣言の指定地域になってしまいました。

 

小学校も来週から休みになり、先が見えない日々が続いています。

 

酪農は他の業種に比べてそこまで影響を受けてはいませんが、気味の悪い嫌な気分が続いています。

 

そんな中めおとファームはどうなのかというと、平和な日々が続いています。

 

最近は分娩が全くないので、むしろ暇で仕方がないです。

 

やる事がないので皆で掃除や牛舎の修繕をしています。

 

もうすぐ夏になり、今のように余裕を持って仕事が出来なくなるので、今だけはこの平和な日々を味わっておきます。

 

コロナ早く終息しないかなぁ〜。

夏には沖縄に行きたいよ。

 

乳頭配置で乳房炎予防

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どんな牛が乳房炎になりやすいかと聞かれれば、「乳頭配置の悪い牛」と答えます。

 

乳頭配置が狭すぎても、広すぎても、ライナーが乳頭にフィットしないので、搾乳中にエアーが入っちゃいます。

 

搾乳中にエアーが入るかと牛乳が逆流して乳頭を傷つけちゃうみたい(詳しくは知らない)なので、乳房炎の原因になりやすいのです。

 

みんながみんなではないのですが、乳房炎になる割合的には多いですね。

 

酷いとエアーが入ると、その場で抑え続けなきゃいけない牛もいるので、搾乳効率も悪くなります。

 

ウチも昔と比べて乳頭配置もだいぶ良くなってきたのですが、まだまだ理想には遠いです。

 

最近の種雄牛ではま「トップシー」が抜群に乳頭配置を改善してくれました。

 

最近の種雄牛は乳頭配置の狭い牛が多く、なかなか良い牛がいないのが現状です。

 

いくら乳量が出ても乳房炎になったら牛乳も捨てなきゃいけないし、健康上牛にとっても良いことないので、乳頭配置は改良の中でも重要な項目です。

 

派手さはないですが、良質乳を保つためには大事ですよー。

 

乳脂肪対策はルミファット

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前にも書きましたが、めおとファームは乳脂肪が低めです。

 

乳量たくさん出てるから仕方ない部分もあるのですが、乳脂肪3.5%を下回るとペナルティーを課せられるので、それは守らなきゃいけません。

 

そこで対策として「ルミファット」というパイパス油脂を与えています。

 

前に乳脂肪を調べた時に、C16脂肪酸が不足しているとわかったのでそれを補うことができます。

 

去年の夏場に与えた時は効果的だったので、今年も期待しています。

 

本音を言えば乳脂肪は低くても別にいいじゃないか、ウチの牛乳は美味しい、との思いもあるのですが、ルールには従わなくてはいけません。

 

これからは乳脂肪をかんがた牛群改良を進めながら、ルミファットで最低ラインは守っていきたいと思います。

 

濃厚な牛乳搾るぞー!

 

4月の牛群検定

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昨夕と今朝は牛群検定の日でした。

 

最近は分娩も少ないので乳量の期待は薄いですが、各個体別の乳成分や体細胞数を知る事ができるので助かっています。

 

たぶん牛群検定をしていなかったら、今の体細胞数は維持できていないと思います。

 

表面上に現れていなくても、問題のある乳質の牛もいるので発見につながります。

 

最近は牛群で乳脂肪率も下がっているので、どの牛が低脂肪乳なのかわかりますし、そのデータを牛群改良などにも活かしています。

 

牛群検定の全てのデータを活用しているわけではないですが、自分の農場に必要な情報を活用することで成績を良くすることはできると思います。

 

眼に見える部分はしっかり観て、眼に見えない部分はデータを活用しながらより高みを目指していきたいものです。