酪農の仕事

めおとファームの酪農日記

扇風機始動

今日は暑かったですね〜! 自分の所は24度もありましたよ。 急に暑くなりすぎです。 まだヒートストレスとまではいかないですが、牛たちも暑いと感じてたようです。 夕方は今年初めて扇風機のスイッチを入れました。 去年の夏は猛暑で牛も人もツライ思いをし…

お帰りなさい

久しぶりに下牧がありました。 2頭とも6月分娩予定です。 発育はまずまず。 悪くはないので分娩してからが楽しみです。 今から分娩までの管理が大事なので、しっかり飼います。 今日は繁殖検診もあり、妊娠鑑定が8頭中6頭プラスでした。 まずまずの結果。 こ…

子牛の人工呼吸器

子牛の人工呼吸器を購入しました。 分娩時に羊水を飲んでしまって、上手に呼吸できない子牛に使うものです。 Twitterで使っている方がいて、いいなぁ〜と思い買ってみました。 ウチでは産まれた後に自発的に呼吸できない子牛はあまりいないのですが、何かあ…

乳牛の寿命についての考え方

酪農を詳しく知らない人から乳牛の寿命について聞かれることがあります。 その時は適当に10年くらいと答えたりしているのですが、実際はわからないんです。 乳牛を老衰で亡くなるまで飼った事がないから。 業界の常識的には、乳牛はたくさん牛乳を出すと病気…

平和な日々

世間はコロナウイルスが終息する気配もなく、ついに私の県も緊急事態宣言の指定地域になってしまいました。 小学校も来週から休みになり、先が見えない日々が続いています。 酪農は他の業種に比べてそこまで影響を受けてはいませんが、気味の悪い嫌な気分が…

乳頭配置で乳房炎予防

どんな牛が乳房炎になりやすいかと聞かれれば、「乳頭配置の悪い牛」と答えます。 乳頭配置が狭すぎても、広すぎても、ライナーが乳頭にフィットしないので、搾乳中にエアーが入っちゃいます。 搾乳中にエアーが入るかと牛乳が逆流して乳頭を傷つけちゃうみ…

乳脂肪対策はルミファット

前にも書きましたが、めおとファームは乳脂肪が低めです。 乳量たくさん出てるから仕方ない部分もあるのですが、乳脂肪3.5%を下回るとペナルティーを課せられるので、それは守らなきゃいけません。 そこで対策として「ルミファット」というパイパス油脂を与…

4月の牛群検定

昨夕と今朝は牛群検定の日でした。 最近は分娩も少ないので乳量の期待は薄いですが、各個体別の乳成分や体細胞数を知る事ができるので助かっています。 たぶん牛群検定をしていなかったら、今の体細胞数は維持できていないと思います。 表面上に現れていなく…

乾乳期の管理について

めおとファームでは一般的な農家と同じく50〜60日程度乾乳期間を取ります。 飼養形態はフリーストールで牛が自由に動けるようにしています。 乾乳期は動いて骨格筋をリフレッシュさせた方がよいとの考えからです。 理想はフリーバーンなのですが、施設の制約…

悲しいお知らせ

めおとファームでは4か月齢ぐらいになると、岩手県の牧場に上牧します。 向こうで種付けをして、分娩の2か月前になると帰ってきます。 何もなければ向こうの方とやり取りすることはないねですが、トラブルがあったりすると電話がかかってきます。 そして昨日…

コロナウイルスでF1価格はどうなった

昨日は生後1か月ねF1♂の子牛を3頭出荷しました。 出荷先は家畜商の方に任せているのですが、昨日は北海道への出荷でした。 コロナウイルスの影響で和牛肉が売れなくなり、和牛の値段も下がっている状況が続いています。 当然F1子牛の価格も影響を受けます。 …

ファームノート、カラーの導入検討中

先日ファームノートカラーのオンライン説明会を受けて、興味を持ったので詳しく話を聞いてみました。 一通り聞いた感じでは惹かれてる部分もありました。 特に反芻時間のモニタリングに興味をそそられました。 正直今まで反芻の観察はしたことがなく、実際ど…

4月1回目の繁殖検診

今日は繁殖検診の日でした。 妊娠鑑定3頭にフレッシュチェック10頭診てもらいました。 妊娠鑑定は3頭オールプラス。 7頭PGで2頭イージーブリードを挿入しました。 牛たちの繁殖の状態も中々良いんではないんでしょうか。 めおとファームでは一旦分娩ラッシュ…

めおとファームのこれから

Twitterをしていると、色んな畜産農家さんがいていろいろ考えさせられます。 大規模農家、これから大規模に向かう農家、中小規模農家、放牧農家、6次産業化を進める農家、新規就農を目指す方、多種多様な考えの方がいます。 そんな中ウチはどうするのかと言…

アニマルウェルフェアについての考え

ブログを始めたのと同時にTwitterも始めたのですが、酪農関係の方で畜産反対のヴィーガンの方と言い合いをしているのをよく見かけます。 私も若い頃はそういう畜産反対派の方の言動にイライラしていたものですが、今は不思議とどうでもよくなりました。 酪農…

和牛受精卵の追い移植

牛たちの受胎率向上の為に和牛受精卵の追い移植を検討しています。 どう考えても繁殖を早く回した方が、経営的にも牛の健康的にも良いと考えたからです。 元々繁殖成績は良い方だと思うのですが、時々種付きの良くない牛も現れます。 繁殖が遅れると乳量も落…

3月3回目の乳質検査の結果

私の地域では月に3回ランダムに乳質検査があります。 目的は質の良い牛乳が搾れているかどうかを確認する為にあります。 特に重要な項目は体細胞数と細菌数。 健康な乳牛から衛生的に牛乳が搾られているかのバロメーターになるものです。 これらの数値が高い…

がんちゃん、お疲れ様でした!

今朝牛舎に行ったらスタッフから、 「がんちゃん死んでました・・・」 と言われました。 最初何を言っているのかわからず、「はっ⁉︎」という感じで事態を飲み込めませんでした。 冷静になり、理解した時は「まじかよ〜!」という気持ちになりました。 分娩後…

逆子はつらいよ・・・

がんちゃん無事に分娩しました。 予想通り大きなF1の男の子でした。 父親は「勝吾」なので高く値がつくのではないかと思います。 ただ、今はコロナウイルスの影響で価格が下がっているのでどうなるでしょうか。 いや〜、それにしてもまた逆子でした。 確認し…

分娩間近は要注意

昨日は分娩前の体温について書きましたが、昨夜ようやく体温が下がりました。 一安心ですが、体温が下がったという事は今日産むということです。 今の状態からだと早くてもお昼すぎ、遅くても今日中には産む感じです。 こうやって分娩が明確にわかるようにな…

分娩は体温で予想する

牛の分娩予定日は決まっているのですが、その通りに分娩するとは限りません。 早く生まれる事もあれば、遅れる事もあります。 写真の牛は「がんちゃん」で、次で3産目の子です。 分娩予定日は3月25日なので、ちょっと遅れています。 牛は分娩前日に体温が0.5…

和牛券は酪農に関係あるの?

コロナウイルスの影響で多くの業界が打撃を受けていますね。 酪農も地域によっては乳価が下がるという話も聞こえてきます。 私の地域は平和ボケしているので、未だにそういう話は聞こえてきません。 きっと現実になって始めて慌て始めるんだと思います。 た…

イーストカルチャー給与開始

本日からナスアグリサービスさんのイーストカルチャーの給与を始めました。 イーストカルチャーはいわゆる生菌材の一種の様なものです。 効果としてはルーメン微生物を増加させ、飼料の消化率をUPすることで、牛にとって良い効果を与えてくれます。 一般的に…

酪農家のお休み事情

今日はお休みの日です。 しかしコロナウイルスの影響で出かけるにも出かけられず、どうしたものか。 子ども達も家にばかりいてフラストレーションも溜まってきているので、なんとか発散させなくては。 めおとファームは定期的にお休みがあります。 スタッフ…

チモシーが新しくなりました

めおとファームは粗飼料も購入しています。 牛たちに与えているのはチモシーとアルファルファ。 どちらも牛乳生産に欠かすことのできないもので、牛たちの健康にも関わってきます。 出来るだけ良質な乾草を購入するようにしているのですが、いつも思い通りの…

牛舎の清掃も酪農家の仕事

前にも書きましたが酪農の現場はとても汚れやすいです。 牛の糞尿に飼料のホコリなど汚れる原因はたくさんあるので、牛舎を衛生的に管理するには努力が必要です。 しかし酪農家は毎日の餌やりや搾乳、牛の健康管理などやる事がたくさんです。 牛舎をキレイに…

定期的な繁殖検診の意味

めおとファームでは月2回ほど定期的に繁殖検診を行なっています。 繁殖検診では妊娠鑑定、分娩後2か月目のフレッシュチェック、未受胎牛を獣医さんに診てもらいます。 今回の結果は妊娠鑑定6頭中5頭妊娠で、その内3頭はET和牛でした。 3頭のET和牛はPGから受…

牛舎のマセン棒を改造してみた

めおとファームはつなぎ牛舎ですので、牛床の快適性は牛乳生産にも大きく関わってきます。 私が就農した頃は牛舎を作った時に付けたであろう、ただの木のマセン棒でした。 しかし牛群改良が進むにつれて牛も大きくなり、マセン棒が小さくなりコブを作る牛が…

酪農は3K職業なの?

職業の中には3Kというものがありますよね。 3Kとは「きつい」「きたない」「きけん」の略。 主に肉体労働系の仕事を指すようです。 酪農は3Kなのか? 1.「きつい」 う〜ん、仕事に慣れてしまえばきついとは感じないかも。 今は機械化が進んでいるので、重労…

乳牛の皮膚病にはフルメトリン

めおとファームでは乳牛の皮膚病の治療にフルメトリン液をつかっています。 以前はバイチコールを使っていたのですが、こちらの方が安いと紹介されたのです。 乳牛は尾根のあたりが皮膚病になりやすいです。 どうやら動物に特有の外部寄生虫が原因のようで、…